問い
岡山、いわゆるJA直売所だとズッキーニが市場価格を遙かに凌駕していて流通量のすごいんですが(去年に気づいた)実は岡山の名産は桃でもブドウでも無くズッキーニだったりするんでしょうか?
答え
JAの直売所で大量かつ破格のズッキーニに遭遇すると、「実はこれが真の名産では…?」と疑いたくなりますよね。実際、今(6月上旬)はまさに最盛期なので、直売所の棚がズッキーニで埋め尽くされているのも納得です。
結論から言うと、統計上の全国的な「名産(生産量上位)」という意味では、やはり桃やブドウ(マスカット・ピオーネ等)が圧倒的で、ズッキーニの全国トップクラスは長野県や宮崎県です。
しかし、「岡山のJA直売所におけるコスパと流通量が異常に高い」というのは、非常に鋭い、事実に基づいた観察眼です。これには岡山独自の農業構造と、ズッキーニという野菜の特性が深く関係しています。
岡山でズッキーニがこれほど勢いを持っている背景には、主に3つの理由があります。
1. 県内各地に強固な「ズッキーニ部会」が存在する
岡山県内、特に瀬戸内市(牛窓)、浅口市、里庄町、矢掛町などでは、JA晴れの国岡山を中心に「ズッキーニ部会」が組織され、特産化にかなり力を入れています。
特に浅口周辺の「浅口ズッキーニ」などは市場での評価も高く、産地としてブランド化を進めている最中です。そのため、地域一体となって生産量が拡大しています。
2. 「晴れの国」の気候と作型(春・秋の年2回)がマッチしている
ズッキーニは本来、冷涼な気候を好むため夏場は長野などが主流になりますが、温暖な岡山では「春作(5月〜6月)」と「秋作(10月〜11月)」の年2回、非常に高品質なものが収穫できます。
特に5月下旬〜6月上旬のまさに「今」が春作の出荷最盛期にあたり、これが直売所に大量に並ぶ直接の原因です。
3. 直売所とズッキーニの圧倒的な相性の良さ(規格外品の恩恵)
直売所で市場価格を遥かに凌駕する安さ(1本数十円〜100円前後など)で並ぶ最大の理由は、ズッキーニの「成長スピード」と「規格の厳しさ」にあります。
- お化けサイズにすぐ育つ: ズッキーニは収穫期になると、たった1日収穫が遅れただけで一気に巨大化します。
- 市場には出せない「規格外品」: 市場流通(スーパー等)に乗せるには、サイズや形、表面のわずかな傷(風で葉と擦れただけで傷がつく)の基準が非常に厳格です。味は全く変わらないのに、少し曲がったり大きくなったりしたものが大量に「規格外」となります。
これらがすべて地元のJA直売所に集約されるため、消費者から見ると「巨大で綺麗なズッキーニが、スーパーの半額以下で山積みになっている」という現象が起きます。
伝統的な全国ブランドとしてのツートップは変わらず桃とブドウですが、「初夏と秋の岡山ローカル(直売所)において、最もコストパフォーマンスと満足度が高い隠れた主役」という意味では、間違いなくズッキーニは名産と言って差し支えない実力を持っています。
感想
「ズッキーニ部会」ってあるんだ。確かに浅口は確認できた。
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